- いまも、140/90以上は高血圧です 2024年07月01日
最近、「高血圧の基準が緩和された」との報道がありましたが、高血圧の基準は140/90以上で変更はありません。
検診の際に、受診を勧める基準が変更になっただけです。
検診時に160/100以上の人はすぐに受診を勧め、140/90以上の人は減塩や運動など生活習慣を見直し、それでも改善がなければ受診となりました。
いずれにしても高血圧が続く場合は放置せず、主治医に相談しましょう。- 熱中症は、予防が一番大切です 2024年06月01日
暑い夏、気をつけたいのはやはり熱中症です。熱中症は何と言っても予防が大切です。
暑い日は特に食事や水分をしっかりとり、ネクタイや上着は着用せずなるべく薄着をして、屋外での無用な活動はしないようにします。もし気分不快やこむら返りなどの熱中症が疑わしい症状がでたら、涼しい所で体を冷やし、水分と塩分の補給を十分にしましょう。- タバコを吸っていましたか? 2024年05月01日
喫煙は色々な病気のもとになりますが、そのひとつがCOPDです。
これは主に喫煙により肺が長期に傷害される病気で、世界中の死因で3番目に多いものです。
症状は歩行時の息切れや長く続く咳などで、進行すると常に酸素吸入が必要な状態になることもあります。
20年間以上タバコを吸っていたことがある人は、この病気になる可能性が高いので、息切れなどの自覚症状がある場合は、主治医に相談してみましょう。- 麻疹(はしか)が話題になっています 2024年04月01日
麻疹は発疹が出る風邪に似たですが、肺炎や脳炎などの重大な合併症を起こす可能性がある病気です。
とてもうつり易く、以前の日本ではありふれた病気でしたが、予防接種などにより、現在は国内では排除された状態です。しかし海外で感染した人が持ち込み、しばしば流行を起こします。発症者の多くは予防接種を受けていないか、1度しか受けていない人ですので、自身の予防接種歴を確認してみましょう。- 痛風は風が吹かなくても痛い 2024年03月01日
「痛風」は尿酸という物質の結晶が関節に溜まり、炎症を起こした状態です。
痛風で多いのは足の親指の付け根や足首の関節で、その部分が赤く腫れ、強い痛みが出ます。
痛風が出た場合は消炎鎮痛剤で炎症や痛みを抑え、尿酸値を下げる治療は完全に炎症が治まってから始めます。
健康診断などで高尿酸値を指摘されていて、関節の痛みが出た場合は痛風の可能性もあるので主治医に相談してみましょう。- 花粉の季節は始まっています 2024年02月01日
今年は暖冬でしたが、また、あっという間に花粉症の季節がきます。
今年の関東地方のスギ花粉は2月中旬から飛び始ています。
スギ花粉症の人はヒノキの花粉症もあることが多いため、4月下旬まで症状が長引こともあります。
花粉症のある人は症状が出始める前から対策を始めると症状を初期から抑えることができ、薬の効果も出やすくなります。今年は、飛び始めが早いので、急いで始めましょう。- 風邪に抗生剤は効きません 2024年01月01日
風邪を含めた感染症には、何でも抗生剤が効くと思うかもしれませんが、抗生剤は細菌にだけに効果がある薬です。
感染症の原因はウィルスや細菌、カビなど様々ですが、風邪の多くはウィルスが原因です。
そのため、当然、風邪に抗生剤は効かないのですが、一昔前まで念のためなどと処方されることもありました。
このような予防的な抗生剤の使用は不要なだけでなく、薬が効かない耐性菌の発生の原因にもなり、むしろ有害なのです。- 冬は血圧が高くなります 2022年01月20日
冬は血圧が上がりやすく、心筋梗塞などが増える季節です。気温が低いと血管が収縮しやすく、また発汗が減るため塩分が体に貯まり血圧が上がりやすくなります。家庭でも定期的に血圧を測定し、血圧が安定しているかチェックしましょう。急な温度変化を避け、冬の間も適度な運動を続けることが大切です。高血圧が続く場合は、寒い期間だけでも治療を強化する必要があるかもしれません。
- 下肢の静脈瘤が気になります 2021年12月16日
ふくらはぎの血管がボコボコと腫れる下肢静脈瘤は、中年以降の女性に多くみられる疾患で、40才以上の日本人の約1割にみられるとも言われます。静脈瘤は見た目も悪いのですが、悪化すると皮膚が褐色に変色し、潰瘍になることもあります。治療は、程度によって弾性ストッキングの着用や血管の中からレーザーで治療する方法などがあります。もし下肢静脈瘤があるなら主治医に相談してみるとよいでしょう。
- トイレが近いのは、寒いから? 2021年11月22日
尿意があってトイレに行っても少ししか出なかったり、急に我慢ができない程の尿意を感じたりする人は「過活動膀胱」かもしれません。これは膀胱が過敏になり、尿が膀胱に溜まる前に強い尿意を感じ、頻尿やトイレに間に合わない等の症状が出ます。男性では前立腺肥大が原因の場合もあり、男性と女性とでは対処法が異なることもあるので、疑わしい症状がある様なら主治医に相談してみましょう。